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敏感テクニコ

Author:敏感テクニコ
びんかんてくにこ。

ルールと正しさの意味わからないまま従えない、大切なあの子の目をこれ以上くもらせない3ピースロックバンド。

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■王子(川崎市)
=Drums+Chorus
■びんかん(川崎市)
=Bass+Chorus
■てくにこ(小金井市)
=Guitar+Vocal

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ちょうどぼくが夕方の散歩に出かけたときだ。
N條から電話がかかってくる。「飯食おうぜ」。

ぼくはよく散歩をする。
家の近くに流れる川の土手沿いを歩くのだが、今日は特別だった。

なぜなら、なんか熱っぽいのだ。ようするに風邪の症状だ。
アタマの中がホカホカして、世界がぐにゃぐにゃに見える。

そして、理由はよく分からないのだが、なぜか目が充血していて、光に対して鋭敏な反応を起こしている。

つまり、ぴかぴかした事象が脳にびんびん直結してくるのだ。
敏感脳になってしまっている。ナチュラルなハイ状態だ。

風邪なので、すぐにでも横になって寝ていたいほどぼくは具合悪いのだが、普段は味わえないこの「多幸感」に酔いしれるため、街がだんだん薄暗くなって、そして家々の明かりが灯る時間に、散歩に出かけたというわけだ。

おかしいだろうか。俺は狂ってるだろうか。

そして、N條と日吉駅前で飯を食う。

なにを話したか忘れてしまうほど、世界がよじれてぐにゃぐにゃしていたが、なんか「最近おれの中で千葉がキテる、京成電鉄がキテる」という話を熱く語ったようだ。

さらに、俺のボディがもっとロボロボしていればよいのに、という話もしたそうだ。
これは、最近読んだ「浦沢直樹:プルートゥ」という漫画がすばらしく面白い!という話の延長だったと思う。

とにかくN條は、充血した目でキマってる俺の支離滅裂っぷりに困り果てていたが、気分のいい俺が飯をおごってやったので、怒らずに静かに聞いていた。

ひととおり最近考えてるくだらないことを話し終えると、もう用が済んだ気になったので、家に帰りたくなった。すっくと立ち上がり、俺は店を出、困惑して変な汗が出ているN條をそこに置いて、またもや、街灯や家の明かりでぴかぴかした街にくらくらしながら、今家に帰ってきたところです。

(びんかん)
技術職と技術職の鬩ぎあいは凄まじい。
お互い、一つの目標があるのだが、行き着くまでの道のりの理論がとても激しいのだ。
しかし、いつもどちらかが合っていて、どちらかが間違っている。
そして、間違っている方がやはり勉強不足だ。
そういうのに限ってとてもしつこい。

なぜか。

理解していないからだ。

今日、我が社に来たお客さんは大手自動車メーカーの技術屋さん。
世界一位の会社だ。

その"ファルコン"が、使いたいシリンダーの説明を、
我が社の技術が理論的な観点から説明をしているのだが、なかなか理解できない、いや、してくれない。
それは、彼の中でも「理論」があるからだ。加えて勉強不足。
だから、しつこい。知りたいから、とことん質問攻め、あげくに言葉攻め。

なんなんだ、一体。

そのドタマに詰まった腐った理論を捨てやがれ。
大人しく、言うことを聞けばいいじゃないか。誰がこのシリンダーを作ってると思っておるのかね?!
理論勉強する前に、我が社の歴史を勉強してこい。

だいたい理解していない、勉強不足野郎の特徴はしつこさだ。
いい時もあるが、たいていはうざい。

恋だってそうだろ。
相手のことを理解してないから、知らないから、しつこいんだろ?

「昨日どこいたの?」
「メール返信遅くない?」
「ね、あのヒト誰?」

なんなんだ、一体。

そんな暇あるならそのしつこさを、日本経済発展のために使いたまえ。

(てくにこ)

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