隣りの人のパソコン操作を見ていなければならないというケースが、なぜかよくある。
パソコンの画面で資料を見せられながら打ち合わせをするという場合や、
「なんだかパソコンの調子悪いから見てくれる?」と言われたりする場合だ。
最近ではパソコンの性能が格段に良くなって、ほとんどの作業がスムーズに行えるようになった。
パソコンそのものの起動や、エクセルやワードなどのアプリケーションの起動も以前よりずっと早くなった。それでも、瞬時に起動するということはまだなくて、起動が完了するまである程度の時間がかかる。ほんの数秒だけど。
他人のパソコン操作を見ていなければならないときにうんざりさせられるのは、その人がとてもせっかちな操作をする場合だ。
ほんの数秒の起動時間が待てない。
まだポインタが砂時計なのに、開きたいファイルをもうダブルクリックし始めてて、でも当然起動しないからまた何度も何度もダブルクリックする。パソコンからすればそのファイルは何重も開かれようとしていると解釈するから、起動もその分さらに遅くなる。
「あーもう、ほんと遅くてやんなっちゃうな」
と彼(あるいは彼女)がぼくに向かって言ってるその最中に、パソコンはそのドSなご主人様の命令に必死に従ってる形相で、がんばってなんとかファイルを開く作業を完了させる。
だが当然、ご主人様がダブルクリックした回数分のファイルが開かれている。画面いっぱい同じウインドウが何重にもなって開かれている。それを見てぼくはげっそりする。
隣りに座ってその人のパソコン操作を見てると、その人の脳の内側を見ているような感覚になる。
パソコン操作や文字入力操作から、その人の思考パターンがけっこう見えているのだと思う。
「んぐんぐ」とたどたどしく文字を入力する様や何度も同じ作業に戻ってしまう様から、その人の考え方や感じ方が分かってしまい気持ちが悪くなる。
今後ぼくが上手に人間関係を築ける上での大事なポイントは、見せたいファイルが見つからなくてあっちこっちのフォルダを開いたり閉じたりを繰返す人や、このせっかちなマウス操作をする人にうんざりしないこと、イライラしないことだ。
(びんかん)