給水塔が好きだ。
団地にぴょっこり寂しげに建っている、その佇まいが好きだ。
くすんだ灰色の団地群という現実の中で、バカの子のように一人だけ未来の衣装を着けてつったってる給水塔。
その場違い感にぐっときてる。
ぼくも給水塔のようでありたい。
だいぶ昔から給水塔に出くわすたびにその存在が気になっていたが、
今年の春ごろから、ぼくはずっと夢遊病患者のように東京近郊の団地を歩き回り、給水塔の造形をフィルムに収めてきた。
給水塔のロマンについてはこのブログをお借りして少しずつ紹介していきたいが、(てくにこの了解を得られたら、の話)
ぼくはいつの日か、給水塔のための音楽を作り、給水塔のプロモーションビデオを作り、そしてどこか素敵な美術館を借りて給水塔のパネル展を開催したいと夢見ている。(実際、給水塔が夢によく出てくる。)
先日、
Polaris(ポラリス)の「音色」というベスト盤CDを買ったらDVDもついてきた。ポラリスのプロモーションビデオが何曲か収録されている。
さっそく再生してみたら、いきなり1曲目の冒頭から給水塔だ。
青い空をバックに、ぽつんと佇む給水塔。
これを見た最初、このポラリスのPVはぼくが作ったのではないかと思ったほどだ。それほどまでにポラリスの音楽と給水塔がしっくりきていた。ぼくがずっと夢見てきた「給水塔のPV」がそのまま現実の形となってその場に出現したかのような錯覚。
2曲目は、東京郊外を走る電車の車窓から延々と町並みを映している映像だったが、ちらっと給水塔が見えたりしてた。
たまたま手に取ったCDが、給水塔でつながっていた。
不思議な感覚。
てゆうか、実は本当は「やられた! 先を越された!」という思いのほうが強いです。
くやしい!
ぼくのどんどん先を行くポラリスに追いつけるだろうか。
(びんかん)