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敏感テクニコ

Author:敏感テクニコ
びんかんてくにこ。

ルールと正しさの意味わからないまま従えない、大切なあの子の目をこれ以上くもらせない3ピースロックバンド。

作業員
■王子(川崎市)
=Drums+Chorus
■びんかん(川崎市)
=Bass+Chorus
■てくにこ(小金井市)
=Guitar+Vocal

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てくにこは、なめていました、マラソンを。
「ハーフだから大丈夫、超余裕」
そういった奢りが、てくにこの「日頃未使用ほぼ新品」の筋肉を痛めつけていきました。


疾走前



びんかんに、「マラソン行為をするぞ」と言われたのは2ヶ月くらい前でした。
理由や、それにより生み出すものなどは不明でしたが、とりあえず参加することにしたのです。
毎日川沿いをジョギングするんだ、というびんかんに習い、毎日走ろうとしたけれど、なんかしらの理由を付けて走らないんですね、これが。
「昨日は仕事で遅かった」
「外国語のレッスンがあったから」
「ギター弾きたいし・・・」
毎日、「来週からやるからいいや」、と思っていたら、あれよあれよと「当日」になりました。
ハーフだし、20kmだし、たいしたことはない。
これは単なる勘違い。
「この女、俺に惚れてる。まちがいねー」と思うくらいのかんつがい。

ぶっつけ本番で出場する際、びんかん父様母様には大変お世話になりました。
宿舎提供、朝晩食事付き(ワイン含む)、快適な寝室(同部屋)、レース前のおにぎり(父ニギリ)等々・・・。

スタートイベントも終え、小布施町を走り抜けるときが来ました。
ところどころ「がんばれー」と応援してくれるかわいいおばあちゃんや、ジェントルなおじいちゃんに見守られながらの疾走です。
5km付近まではなんとか皆様にご迷惑をかけることなく走り抜けることができましたが、その付近でトイレが目に入り、単純に模様していました。
あのマークは、魔法のように意識を揺さぶります。
済ますことを済ませ、再び走り出しましたが、今度は登り坂。
すでにびんかん・てくにこの足は走りことを止め、「ハヤアルキ」になっておりました。
給水場のおばちゃんや沿道で手を振る僕らのファンのために、勇姿を見せつけてやるつもりが、ただの歩いている中年おっさんと化してしまったのです。
走ったり、歩いたりを繰り返し、気力体力ともに正常なんですが、足の筋肉が全くついてこない。10kmをすぎると、歩くたびに太もも、腕、腹、背中、ふくらはぎ、足の裏などの筋肉が悲鳴を上げて、己を主張してきます、もうその動作をやめろ、と。

走りてたくても、一向に進めないもどかしさに、屈伸で解そうと一時的に休憩をとりましたが、今度は膝を曲げることができない。
なんとも情けない、哀れな状態で、沿道の小学生たちの応援にこたえなければなりません。
「あと2kmでーーーす。がんばってくださいーーー」
あー、敬語で励ましてくれてるんだ・・。やさしい。
そんなに優しくされたらおじちゃん、持って帰っちゃうぞー。

無事、ゴール付近に到達。
公園を2周しなければゴールできない、というのは、最後の最後でかなりの拷問。
ゴールまで、あと数百メーターとなると、
「それでは、”小布施見にマラソン”の表彰式を行いまーす」と言う声がマイクロフォーンを通して公園中をこだましてきた。
もう、一生懸命走っても、僕らのことは関係ないんだね・・・。

失意のままゴール。
記録:3時間6分40秒。総合順位:2446位
(参加者:4800名)

プロがフルマラソンを走るよりも多い時間をかけ、たっぷりハーフマラソンを味わった訳です。
そんなに早く走ってもコース周辺の良さを堪能できないなんて、モッタイナイ。

ところどころ、音楽でランナーを鼓舞しているところがありました。
素人さんでしたがね、来年の僕らはランナーではなく、バンドとして、参加しているかもしれません。

今日は、キンのニクがツウなんです。

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