年初の渋谷はキリスト教の布教軍団が所狭しと占領していた。
こんな時代だから、新年からメッセージを伝えなければという使命感からか、黄色看板で大きな音を流していた。
僕らにも伝えたいメッセージがあるんだ。
腐りきった欲望を持っているか。
積み重なる悲しみを持っているか。
持ってるなら、投げ捨てるんだ。
持ってるなら、吐き出すんだ。
必要ないものは、デトックス。
2008、ビンテクの活動が始まりました。
一応、平日だけど半々で仕事/休みの人が多くいた。ギターを担いで渋谷に行ってけど、たくさんの人が中央線でスーツ姿で日経新聞を広げていた。なんだか申し訳ないと一瞬よぎったけど、「もう仕事してんのかよ」というあきれた感情がボクのほとんどを支配していた。社会への反抗意識を丸出しで、鼻で笑う。
TMネットワークは今から20年くらい前に大活躍したバンドだ。コンピューターを駆使したニューミュージックを創り上げた新世代のバンドだ。それは今でも新しい。今でもかっこいい。「80年代」という壮大なテーマを追求し研究しているが、象徴と言ってもいい。21世紀を夢見たあの時代、70年代の共闘、90年代の世紀末、その狭間に未来を見据えた時代があった。近未来、宇宙的未来。パソコン、ワープロ、ファミコン、バブル経済、デスコ、麻布十番マハラジャ。この時代に生まれたバンドで音楽業界にペレストロイカを起こした唯一のバンドがTMネットワークであり、小室哲哉である、府中出身。彼も南武線に乗って灰色の風景を見たのだろうか。その先に見た未来が彼の作品だろうか。
多くがバンドブームに乗って楽器を手にしたであろう。当時J-ROCKと言われニューウェーブを置いてきぼりにした音楽も、今となっては懐かしい「アノコロ」の音楽。でもTMネットワークだけは違う。「懐かしい」では済まされない。文化であり芸能。
あの頃、「TMはなんかかっこわるい」と思ってあまり聞いていなかった。もったいないことをした。新鮮な音楽だとやっと気づいた。こうやって後から気づくなんて、まだまだ未熟だったんだな。

(てくにこ)
からみつかせる
我々の普段の生活はこうですがね、音楽となると急ぎますなー。
暴力されると「ひーひー」言いながら従うと思います。