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敏感テクニコ

Author:敏感テクニコ
びんかんてくにこ。

ルールと正しさの意味わからないまま従えない、大切なあの子の目をこれ以上くもらせない3ピースロックバンド。

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■王子(川崎市)
=Drums+Chorus
■びんかん(川崎市)
=Bass+Chorus
■てくにこ(小金井市)
=Guitar+Vocal

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沈黙が怖い。

大勢での会合や食事のとき、あるいはふだんなじみのないような人と食事しなければならない場合や、一緒に出かけなければならないようなとき、気がつくと一番しゃべっているのは自分だったりする。

でもふだんの私はおしゃべりなほうじゃない。
ただ、この沈黙の、重苦しい雰囲気が耐えられないだけだ。

大勢での会合や食事のときは司会みたいな立場になってしまう。
全体のバランスを考えて、出席した各位にまんべんなく発言が行き渡るように、質問をし、その答えに対するナイスなコメントを入れ、そして次にその話題に関連した質問を別の人にし…といったことを、そのイベントの間じゅうやっている。

誰に頼まれたわけでもないのに、一人勝手に大変な思いをしている。
一人でバランスをとっている。

話の全体の流れはどうか、
平等に会話がなされているか、
だれか退屈そうにしていないか、
内輪だけがウケるような話に終始していないか。

ここで打ち明けることもないだろうが、私はけっこう時事問題について勉強しているほうだと思う。

ぜんぜん興味はないけども、サッカーW杯、野球とくに巨人戦、携帯電話の新しい機種、パチンコ、温泉、猫など、そういう話題しかできないような人とでも、なんとか沈黙せずに会話が弾むように、そういう情報を仕方なく取り入れ続けている。
サラリーマンが日経新聞を読むのと同じ感覚で、だ。

なぜここまでまわりに気を使っているのか。自分でも分からない。
これを「バランス症候群」「沈黙恐怖症」とでも呼ぶのか。

もし過去に、私と携帯電話の話題で盛り上がったと思っているきみ。
あるいは巨人戦の話題で盛り上がったと思っているきみ。
きみね、これは私の涙ぐましい努力の上に成り立っていた会話だったのだよ。

(びんかん)

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