ふり

バカのふりをしなければならないときがある。

どういうわけか、バカのふりをしなければ、しっくりこない状況や場面というのがあるのだ。
大人のTPOだ。
時と場合、状況に合わせて、バカ度数の目盛りを調整する。
今日はこんなバカ、明日はあんなバカ、という具合だ。

いろいろ親切丁寧に教えてくれる人に対しては、けっこうバカのふりをすることが多い。
この場合、最初バカのふりをしてて、だんだん利口になっていくというパターンが望ましい。
なぜなら相手に「あいつは教え甲斐がある」と思わせるためだ。
一種のサービス精神だ。

また、なぜか相手を見下すような人に対しても、バカのふりをしてその場を乗り切ることが多い。
こういう人に「キレ者」のような雰囲気で近づいたりすると、余計関係がぎくしゃくする。

「バカのふりをして、相手のバカっぷりを眺めて悦に入っているのか」
「なんという皮肉屋の、倒錯した感覚だ!」

と、怒りの声も聞こえてきそうだが、実際はバカのふりをして楽しい思いをすることはない。

はやくこの、居心地の悪い、「バカのふり」をしなければならない変な状況から脱したい。
それだけを願いながら、ホカホカのバカのふりをする。

(びんかん)

2006.06.08 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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