ブラッド・メルドー
9/16、新宿オペラシティでブラッド・メルドー トリオ(Brad Mehldau Trio)のコンサートを聞きに行く。
ブラッド・メルドーは最近ぼくがいちおしのジャズピアニストで、影響モロ受けだ。
彼から出てくる音、それはナイフのように鋭く尖っており、押さえるコード、そのコードの組み立て方、そのコードに乗っかるメロディ、そのどれもが独特の響きがあり、一見するとそれはジャズに聞こえないかもしれない。
彼の曲は、聴覚的にはまるでバッハのような、あるいは視覚的には多足虫の裏側を見ているような、そういう「だだだだ」「がががが」というイメージがある。
村上龍「コインロッカーベイビーズ」の一番最後、ハシが口にゴムの球を詰め込まれてガガガガガガと泣きながら精神病院に収容されるシーンのあたりからラストまでのサウンドトラック。
悲しみとグロテスクさが同居するような、そんな響き。
ブラッド・メルドーはほとんどジャズのスタンダードをやらない。
いかにも酒場やバーに似合う「ど・ジャズ」というものはまったくやらないのだ。
てゆうか、バーでメルドーの曲がかかるようなことがあれば、今まで口説き口説かれ、甘い恋の駆け引きに戯れていた男女たちは、一斉に恋から醒めて別れてしまうだろう。そして、世界にはたくさんの苦悩が満ちている現実を知るのだ。
メルドーのルーツはロックだ、とどこかの批評家が言っていた。
彼は英国のロックバンド「レディオヘッド」の大ファンで、彼は「レディヘ」の楽曲をよく取り上げる。
とくに彼の演奏するレディヘ「Exit Music」は、もうメルドーのスタンダードというくらい彼の曲になっている。
新宿オペラシティでブラッド・メルドーと共有した空間、最高だった。
最高に、憂鬱な気分。
最高に、厚い雲に覆われた曇り空の気分。
最高に、孤独でどうしようもない気分。
人間の気分のデフォルトは「憂鬱」なのだ、と改めて認識した夜だった。
「憂鬱」こそ現実。
「憂鬱」こそ世界。
(びんかん)
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敏感テクニコ ライブ情報:
2006.09.22(金)
@軽井沢ソニー大賀ホール
長野新幹線軽井沢駅から徒歩約8分。
開場17:30
開演18:00
敏感テクニコによる、反抗期の中学生のようなナイーブすぎる演奏をお楽しみいただけます。
みんな来てくれよな!
2006.09.19 | Comments(0) | 未分類






